正社員として保育士の仕事をしたい人にとって最初に気になるのが、資格に関する内容です。すでに資格を持っていてもブランクがあったり実務経験がなかったりするとやっていけるのだろうかと心配になるでしょう。資格を持っていない人は、採用すらされないのではと不安になります。いろいろ考えて落ち込んでしまう前に、まずは求人情報をくまなくチェックしましょう。
保育士不足が何かと話題になる現代、雇用する側の意識も高まりつつあり、やりがいを持って働けるようさまざまな配慮やサポートをする職場が増えてきています。資格の有無や実務経験の有無に関わらず正社員の求人をしているところは、保育園に限らずたくさんありますので、諦めずにたくさんの求人情報に目を通して自分の現状にしっくりくる条件の職場を見つけましょう。
資格取得支援ありが狙い目
保育士の資格を持っていないけれど保育園で働きたいと考えているなら、資格取得支援と正社員登用の両方の制度があるところがおすすめです。保育士の資格を取得にはまず試験に合格するのが前提で、そのためには受験資格に該当する施設で2年以上の勤務かつ総勤務時間が2,880時間以上必要になります。学校を卒業するよりも難易度が上がりますが、働きながら勉強することで収入が得られますし、何よりも実践で子どもたちへの対応を学べるのは非常に貴重です。
勤務時間をクリアするまで正社員はおあずけ状態になるとはいえ、この先保育士として生きる道を選んだ人にとっては決して遠回りではありません。資格取得支援制度を取り入れている保育園なら、資格取得にかかった経費の補助も受けられますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
保育園以外の職種で資格を活かす
保育士の資格が必要になる職場は、保育園意外にもあります。正社員として働きたいと考えているのならば、病院内保育施設や児童福祉施設などの求人もあります。特に児童福祉施設は、児童養護施設や障害児施設などいくつもの種類があります。それぞれの施設によって特徴があり、保育園とは少々異なる仕事内容も数多くあります。
児童福祉施設は基本的に0歳から18歳までの子どもを対象にしています。施設によっては保育園児より年齢の高い子どもたちを相手にする場合もありますが、いずれも将来を担う子どもたちを育てていく大切な仕事です。保育士イコール保育園で働くという考えをいったん置いて、少し広い視野で仕事探しをしてみると正社員への道は開かれやすくなります。